“船橋で生まれ 船橋で育ち 船橋で素敵な方に出会い

この歳でやっと 船橋の街が好きになりました”

という記事を読み、共感。同じ気持ち。

昔を思い出しながら、地元について少し書いてみる。

* * *

高校を卒業して、東京へ。
早く外へ出たかった。
都会に憧れていた。

大学と社会人で8年間の東京暮らし。
帰省は年に1日、2日。
地元が嫌いなのではなく、 ただ興味がなかった。
船橋の「ふ」の字も頭に浮かばなかった。
一生、東京に住むつもりだった。
会社も楽しかった。厳しくも優しい先輩がいて、可愛い後輩がいた。
ここで家庭を持つつもりだった。


しかし-
ひょんなことから船橋へ戻り、
母と二人で仕事をすることに。

やってみて初めて分かる自営の苦労。
母の背中。
見えてくる地域のお客さま。
女手ひとつ。兄弟4人が大学まで行けたのは地元のお客さまがあったからこそ。

地元で活動することは恩返し 

全ての基本になった。

* * * 

船橋に戻ってきて3年。
最近はこうも考えるようになった。

人を知ることが街を知ること

知れば知るほど愛着がわく 

知っている人がいるとホッとする。
気の合う仲間が近くにいると嬉しい。
これが地元。いたってシンプル。

何気ない毎日が楽しいのは、人がいるから。
当たり前だと思っちゃいけない。感謝。

一度離れたからこそ、気づけた。

* * *

船橋が一番

とは考えていない。
それぞれの街に、それぞれの良さがある。
「住みやすい街ランキング」…興味なし。比べることに意味はない。
自分が住んでいるところが一番いい。
好きになるかは自分次第。
知れば知るほど好きになる。 


“東京が最先端でカッコイイ”
“田舎暮らしに戻ろう”

これもちょっと違う。

もっと近くに もっといいものがたくさんある

心落ち着くお店。
個性的なアーティスト。 
綺麗な風景。
美味しい食材。
にぎやかなお祭り。
つむぎ上げられた歴史。
素敵な人たち。

見過ごしているだけ。
目を向ければ見えてくる「小さいけれどいいもの」。
たくさんある。

そんな「小さいけれどいいもの」を知り、伝え、応援する。
“助け合い”“ボランティア”などと言えば歯がゆい。
応援することで自分もパワーをもらえる。
「一緒に何かやっている 」感覚と歓び。
役に立っていないかもしれない。 自己満足かもしれない。
でもそれでいい。できることをする。 

* * *

船橋だけじゃない。
どの街にもある「小さいけれどいいもの」。
ちょっと出てみれば、きっとある。
ネットを離れて、歩いてみる。

一番好きな船橋の空

30歳を前に、ようやく自分の生まれたまちの良さに気づきはじめた。

形は変わるかもしれない。
それでも-
これからも船橋に住み、仕事をしていくんだと思う。


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