『ソーシャルビジネス革命』(ムハマド・ユヌス著)は衝撃的な作品でした。
カフェでコーヒーを飲んでいて、突然後ろからドロップキックされるくらいのインパクト。
現代版『論語と算盤』です。何度も読み返したい本。

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先に結論!

ユヌス氏の「ソーシャルビジネス」理論には賛成だが、
ソーシャルビジネスor今までのビジネスの二択ではない。
大事なのは言葉ではなく、人々が求めるものを届ける情熱と行動。

ユヌス氏が「ソーシャルビジネス」という言葉を推進するのは、
彼自身の活動を広めやすくするためでもあります。
言葉ではなく具体的な活動を見れば、「どちらか」ではない。

屁理屈を言ったところで、感銘を受けたのは事実。
私の仕事は何か?目標は?-がくっきりと見えた、素晴らしい機会となりました。
以下、ソーシャルビジネスの概要と、新しくなった安藤仕事論です。
宜しくお願い致します!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ソーシャルビジネスとは何か?

既存の営利企業、非営利団体との差を中心にポイントを挙げます。

社会問題の解決と生活向上を出発点、目的とする。
(例)貧困、飢餓、難民、教育制度、人権侵害など。
無利益&無配当を基本とする。
利益は否定しないだが目的にもしない
・従業員に十分な給与を支払う。
・残った利益は全て事業に再投資
・現地での雇用を生み出し自活への人材育成を促進する。
持続可能なファイナンス。
・営利組織の法体系、税制に準ずる。

簡単に言えば-
世の中の「見過ごされてきた問題」の解決を唯一の目的とし、持続可能な形でビジネスを行う。

このスタイル、株式会社ではない(=株主配当がない)リスクマネジメント社も一緒では?
と思いました。
友人、地域の人々の小さな問題の解決。
お金や暮らしの不安の解消。
中小企業のリスクヘッジ。
大きいことはできないけれど、小さなことからはじめよう!
全く同じ!!

今まで引っかかっていたことと新しい目標

では何が引っかかっていたか?

ズバリ「利益の在り方」です。
私は企業として利益を上げ、法人税を払い、リスクに備えながら活動範囲を広げていくことは
義務だと考えています。
一方で、利益を考え過ぎて、このご契約は大きい、これでは赤字だ…等お金ベースで考えてしまう。
悪いことではないのに、なぜか割り切れないところがありました。

ユヌス氏の言葉が蘇ります。

経済的利益と社会的利益がバッティングする時、
人は経済的利益をとってしまうもの。
迷うくらいなら、はじめから経済的利益なんて考えなきゃ良い!

極論ですが、なるほどと思いました。
今は一からお客様と関係を作っている段階。
(もともとのご契約も勿論大切に!)

とにかく一人でも多くの方の問題解決のお手伝いをし、喜んで頂くことです。
結果は後からついてくる-信じること。迷いを捨てること。

「役に立ちたい」なんて堂々と言うと、「偽善じゃないの?」と批判されるんじゃないか…
そんな余計な心配ばかりしていました。
でも「感謝されたい」=人間がもともと持っている欲求
心からの「ありがとう」と言われて嫌な気がする人がいるでしょうか?
嘘でも恥ずかしいことでもありません。

「保険=セールス」のイメージがなかなか拭えないのも腰が引けていた一因です。
業界をオープンに!イメージ打破!!などど宣言しながらなんて情けない…

あくまで目的は「安心を生み出す」こと。
保険は人の生活を「守る」手段であると共に、軸となる専門商品。
でも本当の商品は自分自身。情熱・行動をもって人に良い影響を与えられること。
一挙一動全てがサービスです。

堂々と自信を持ってお客様との関係を築いていきます!
「ホケン」は押売りの代表ではないのですから。

アクティブに!小さなことから!当たり前のことを正しく行う!

最後に、常に忘れてはならないのは-
見えない多くの方に支えられていること。
それを忘れて自分の力で地域を変えるなんてあり得ません。
どこかで欲が出ます。
言ったからにはやらねば!