【疑問】
レーシック手術を受けた場合、住宅ローンの団体信用生命保険が支払われない!?こんな噂を伺いました。
この疑問にはいくつか曖昧な点があります。
レ-シックを既に受けた方、検討中の方いらっしゃると思い、まとめます。
お客様一人ひとりで状況や対応が異なることを念頭に、この疑問を解決して参ります。
◆はじめに結論!
「レ-シックを受けた=即保険金が支払われない」ではない。
手術を受けたことを正しく告知(申告)することが大切。
◆団体信用生命保険とは?
生命保険の一種です。
住宅ローンを組んだとします。
ローン返済中に亡くなってしまった場合、ローンが残ります。
死亡時にその「残ったローン分」の保険金が支払われるのが団体信用生命保険です。
団信(だんしん)とも呼ばれます。
民間の住宅ローンには標準装備になっていますが、
フラット35においては、加入するか否かをご自分で決めます(任意)。
◆レ-シックと保険
今回の疑問の根っこには、レ-シックに伴う2つのケースの混同があると思います。
以下の通り整理します。
1.手術代
実際にレーシックを受ける時の手術代に保険が使えるのか?
ということです。
これは「医療保険」という保険が話の対象です。
お客様ご自身が選んで加入される民間保険においては、
レーシック手術は保険金支払いの対象外になっているケースが多いのが現状です。
ただし、統一された基準はなく各社バラバラです。
必ず手術をうける前に、保険会社に相談してください。
公的医療保険(健康保険)は話が別です。
手術代が「医療費控除」の対象になります。
これは「年間の医療費が10万円を超えた場合、 負担分に応じて税金が安くなる」
制度です。
詳しくはこちらをご覧ください。
2.レ-シックと生命保険の死亡保険金の関係
今回の【疑問】はこちらに当たります。
レーシックを受けていたから、即保険がおりない-ではありません。
また、 レーシック手術が直接の原因で亡くなる状況も考えにくいです。
後遺障害が発生してそれを治療するとすれば、 それは医療費に当たり、
使うのは1の民間/公的医療保険です。
生命保険はまた話が別です。
過去の病歴や手術歴を正しく申告して契約OKとなった契約なら ば、
基本的に死亡保険金は支払われます。
団信も生命保険。
レ-シックを受けていたとしても不備がなければ保険金が支払われます。
◆団体信用生命保険は必ずしも義務ではありません!
民間の住宅ローンの場合、団信への加入が義務付けられています。
しかし、住宅金融公庫のフラット35では任意です。
団信ではなく、 他の生命保険で住宅ローンの保障をされる方もいらっしゃいます。
特にお若い内であれば、団信でない方が安くなる場合があります。
繰り返しになりますが、
契約時の正直な申告&不明点の確認が大事です!
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