池上彰氏より分かりやすく!
実は保険はとってもシンプル!

がモットーなので、少々大ざっぱな点はご容赦ください。
(詳細は別途お尋ね下さいませ)

「終身保険」とは?

復習します。
生きている限り保障がされるタイプの保険です。
一般には生命保険に使われます。医療保険・ガン保険等にもあります。

終身保険に対して、「△△年だけの保障でOKです」と期間を限定するのが「定期保険」です。

・生命保険の終身型 → いつ亡くなられても「決めておいた」お金が受け取れる
・医療保険の終身型 → いつご病気になっても「決めておいた」入院・手術代が受け取れる。

終身保険は万能か?
(敢えて先に)デメリットとメリットをご案内します。


【終身保険のデメリット】

1.保険料が高い

いつまででも保障OKな分、期間限定の定期保険より高くなります
なぜなら、男性:105歳女性:108歳まで生きるものとして、保険料が計算されているからです。
これは平均寿命を20年以上も上回る条件です。
(計算には厚労省の「簡易生命表」が用いられます)

(例) 27歳男性が終身保険を契約=保険期間78年の契約に相当 ※保険料の面で
つまり、110歳・120歳まで生きるならば割安ということです。

2.安心のあまり、「何歳まで保険料を支払うか」を忘れてしまう

1の保険料の計算のことは、他の本にも書かれています。
しかし、心理的な要素が書かれることはほとんどありません。

終身保険 → よし!一生安心だ! → あれ、保険料はいつまで支払うんだっけ…

多くの場合、保険の販売員は「終身払い」で計算をして契約書を持ってきます。
それが「最も毎月(毎年)の保険料を安く見せられる方法」だからです。
終身払いとは「生きている限りずっと保険料を払い続ける」ことです。
払う期間が長ければ、一回に支払う金額が易いのは当然!

お客様が「月の支払いが一番安い方が良いから」と納得された上でなら良いと思います。
しかし私は、70歳・80歳の方から月何万円も保険料を頂くのは忍びない…と感じます。
年金から天引きの介護保険料すらご負担になる時代です。
ましてや住宅ローンが残っていたりなどしたら…。

なので私は、少し高くなっても60歳か65歳=働いている間でお支払いが終わるように
提案することが多いです。その方が無理が少ないのです。

見積もり書の「保険料」だけではなく、「支払期間」もしっかりとチェックください。


【メリット】

1.一度加入すれば、入れなくなる心配がない

カラダの保険で一番心配なのは、「いつ入れなくなるか分からなくなること」です。
ちょっとした病気で入れなくなる可能性もあります。
増えている「精神的な病」も加入できなくなる要因です。

その点、終身型は一度加入すれば「基本的に」解約はありません。
特に医療保険は終身型をおすすめしています。
治療費・入院費は年を重ねるほど高くなることを考慮してのことです。

ただ、ライフステージ・暮らし方の変化に応じた見直しが大切なことも付け加えておきます。
子どもの為の増額や、貯蓄で十分まかなえるために解約-などが考えられます。

2.お金が貯まるものがある

商品と条件によっては、解約した時の戻り金が100%・110%を超えるものもあります。
ただし、純粋に貯蓄として考えるならば「一定期間以上預けて置かないと損をします」
特に戻り率が高いほど、早く解約すると損をする仕組みです。

それをご納得頂いた上で、お金を貯める機能もご紹介することはあります。
(あくまで、「保険」なので何かあった時の保障がベースです)

大切なのは、見積書やパンフレットの「見栄えの良い数字・言葉」に気を取られないことです。