(漢字ばかりで中国語みたいなタイトルですね)
 
雑誌で「一度は見たい絶景」と紹介されていた景色。
九十九谷(くじゅうくだに)の山々と雲海。
見に行ってきました。

折り重なる朝の山々に、漂う雲海。
目の前に広がるのは水墨画のような世界。
(雲海が見えるのは条件の揃った秋から冬の朝)

九十九谷展望公園での撮影のポイント


■ いいところ

・トイレが綺麗
・星も綺麗
・都心からのアクセス良好(2時間程度)
・駐車場が分かりやすくて広い

■ 気をつけるべき点

・外界に比べてかなり寒い(防寒対策必須)
・途中の山道(車道)が細く、すれ違い注意
・公園は暗い(灯りがあると良い)
・人が少なく、女性一人では危険を感じる

■ あった方が良いもの

・懐中電灯やミニランプ等の灯り
・望遠レンズ
・三脚
・カイロ(冬場)

深夜に出発


九十九谷があるのは千葉県君津市。
君津インターから30分ほど。

2015年12月4日。
午前一時半に出発。

展望公園は鹿野山(かのうざん)と言う標高400メートルほどの山にある。
当然、車で山道を登ることになる。

この山道が暗くて細くて怖かった。
途中でタヌキが飛び出してきた。

船橋から下道で約2時間。
午前4時前には到着。
日の出は午前6時半頃。
だいぶ時間がある。

着いてまず驚いたのは星の美しさ。
外界よりもずっとずっと星が多い。
「わぁーっ」と気分が一気に上がる。
星を撮って、夜明けを待つことに。
(星の写真はまた明日)

夜明け、そして撮影。


五時半を過ぎた。
山際から空が白んできた。
寒さで足がガタガタ鳴る。
(完全に防寒不足)

10人ほどの写真愛好家が集まっている。
日の出は近い。雲海は出るか。

九十九谷・夜明け-1

午前六時過ぎ。
織り重なる山々がうっすら見えてきた。
展望公園の目の前、一面に広がる。

山々までは意外と距離がある。
望遠レンズ(できれば200mm以上)があると良い。

九十九谷・夜明け-3

九十九谷とはよく言ったものだ。
沢山の山が、互い違いにそびえ立つ姿は見事。

九十九谷・夜明け-4

いよいよ日の出。
皆さんこのタイミングを待っていた様子。

九十九谷・夜明け-5

初日の出を先取りしたような気分。

九十九谷・夜明け-6

見事な夜明けだった。

九十九谷・夜明け-7

さて肝心の雲海は...
どうやら出ていない。
うーん、残念。

周りの人も同じ気持ちのようで。
一人、また一人と帰っていく。

しばらく待ってみた。
やっぱり雲海は無かった。
しょうがない、帰ろっかな。

ん?

一人だけ残って写真を取り続けているおじいさんがいた。
気になって戻ってみると...

あれ?
あれれ?

九十九谷・雲海-3

雲海っぽいものが出始めている。
どこからか、もくもくと湧いてきていた。
時間とともに少しずつ増えていく。

この雲は、放射冷却によって発生する。
だから主に秋から冬の寒い時期に見られる。

九十九谷・雲海-2

おじいさんこそ、本当の写真愛好家だと思った。
僕は周りの雰囲気に流されて、そそくさと帰ろうとした。
おじいさんは自分の目で見て、自分の感覚でその時を待っていた。

九十九谷・雲海-1(name)

完璧な雲海では無いとは思う。
どちらかと言えば霧や靄(もや)に近い。

それでもとても美しい景色だった。
本当に水墨画のような世界。
朝の光がまた神々しい雰囲気を醸し出している。

...

おじいさんがいなければ、
最後の3枚は撮り逃していたと思う。
ありがとう、おじいさん。

九十九谷展望公園


・住所  千葉県君津市鹿野山東天峪119-1
・駐車場あり
・雲海シーズンは秋~冬
web

※今回はじめて「見出し」を入れてみました。